ワイヤレス充電器ではなく、電気ひげそりや電動歯ブラシなどで採用されている非接点方式のニーズが高いと書いたが、その開発も進んでいるようです。
外国で開発された、NTTドコモが開発したなどの報道は見聞きする。しかし、大々的に発売が始まったということは今のところ聞きません。
例えば、ドコモがパナソニックと組んで開発したものは、平面型の充電台に、FOMAを置くだけで充電できるというもの。
電磁誘導を利用して充電電力を送る方式で、置き台側に送信用コイル、端末側に受信用コイルを配置することで非接点の給電を実現する。
携帯に搭載するにはコスト、サイズ、重さの面でまだ課題が残っている。
また、パッド型の方式のものは英国で開発されています。(スプラッシュパワー社 http://www.splashpower.com/)
電磁波の人体への影響、安全性、コストなどの課題が残っているようです。
潜在需要は高いので、これらを早く解決してほしいものです。
携帯などtのためにワイヤレス充電器が普及したら、家庭に一台、職場に一台、出先のインターネット喫茶や公共期間、空港、駅などに一台、ワイヤレス充電器があれば便利ですね.
ただし、どうやって電気料金を取るのか、病院など電磁的に遮蔽する必要がある場所はどうするかなどでの課題を解決しないと。
また、電源から数メートルも離れなくても、接点同士で接触せずにパッド(敷物)にいろいろな機種の携帯電話や充電すべき機器を置いておくだけで必要な充電ができる(非接点型というらしい)というほうが、ニーズが高いと思われます。
技術的な研究の進行状況は次の記事で窺えます。
ノートPCや携帯の充電をワイヤレスで——米大学が研究
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0611/16/news036.html
☆ノートPCや携帯電話の充電が、コードを使わずにできる
——米マサチューセッツ工科大学(MIT)で、こんな研究が行われている。 将来的には、部屋に1つずつ「充電器」をおけば、家中の電化製品をワイヤレスで充電できるようになるかも知れない、という。
研究を行っているのは、MITの助教授で、物理や電子技術が専門のマリン・ソウリャチーチ氏。ある日の夜中、携帯電話の電池切れの音で目が覚めたのがきっかけで研究を開始したという。
電気や光などのエネルギーの移動には、物体同士が物理的に接している必要はないというのは以前から知られていたことだが、エネルギーはすべての方向に放射され、拡散してしまうため効率が悪い。
たとえば変圧器の内部では、電磁誘導でエネルギーのやりとりをするコイル同士は、接してはいなくても非常に近接している。
ソウリャチーチ氏は、こうした電磁誘導によるエネルギーの移動距離は、もっと長くすることが可能だと考えた。「非放射」電磁界という特殊な空間を作り出すことで、特定の製品だけが、電源からのエネルギーを取り込むことを可能にする。使われなかったエネルギーは、再び「電源」に吸収される仕組みだという。
この仕組みに利用する物質や環境にはまだ限界があり、実用はまだ先だが、計算では「ノートPC程度の大きさのものなら、電源から数メートルの距離から充電できる」という。携帯や家電製品だけでなく、工業用ロボットの充電など、産業界での応用も可能と期待している。
携帯用などのリチウムイオン充電池は、プラスとマイナスの間をリチウムイオンが移動することで充電と放電をする電池です。
特徴は、容積の割りに長時間のバッテリー駆動が可能なこと、ニッケル水素電池などに比べ充電後に放置した場合に自然に放電されてしまう自己放電がかなり少ないので、充電後に放置しておいても一ヶ月ほどでしたら自己放電は気にしなくて良いことがあります。
別のニッケル水素電池の場合、電池を使いきらずに継ぎ足し充電をしていると、電池が本来よりも少ない容量を記憶してしまうメモリー効果という現象が起こり本来の蓄電の容量が保てなくなるのですが、
リチウムイオン充電池の場合、このメモリー効果も殆んどありません。
しかし、リチウム電池は低温に弱い、満充電のまま保管すると電池の寿命が短くなる、
価格が高い、低品質のものや保護回路のないものは爆発の可能性があるなどの弱点もあります。
昔の携帯電話の電源は、いわゆる一次電池、つまり、乾電池で携帯に充電はできないで一回で使い切って終わりの電池が使われていました。
今は、電池をいちいち取り出さなくても充電できるバッテリーや蓄電池を使っていて、何度も携帯に充電できるというメリットがあります。
しかし、この充電池に蓄えられた電気は使われなくても時間が経つにつれて自然放電が大きいので、長期間使わなかった携帯電話を使う場合には充電が必要になってきます。
1990年頃に携帯電話に使われていた二次電池はニッカド電池ですが、2000年代になって主流となったのがリチウムイオン電池です。
今では、外出先などでも携帯電話に簡単に充電ができるような様々な携帯電話のための充電器が出ています。
☆パソコンのUSBから携帯に充電ができるUSB接続タイプの充電器
☆乾電池式の携帯充電器
☆ストラップとしてつけられる携帯充電器
☆太陽光によって携帯に充電できるソーラー充電器
☆車のシガーライターで携帯に充電できる車載式充電器、
☆アルカリ乾電池での充電、パソコンUSB接続、車のシガーソケット、家庭のACコンセントからの充電と4通りで携帯に充電ができるマルチタイプの充電器
☆手動式携帯充電器
などです。
現在は、充電のために携帯電話と充電器をつなが接続しなくてすむ、充電用パッドが開発中のようです。(パッドの上に携帯電話を置いておくだけで充電できるということ)
国内の携帯電話市場が急速に縮小している。
具体的には、電子情報技術産業協会(JEITA)が10月8日に発表した2008年8月の携帯電話の国内出荷実績は前年同月比47・9%減の208万4000台となり、統計が始まった平成4年以来最大の落ち込みを記録した。
携帯端末の値段は高くなるけれど、毎月の利用料は安い料金という新しい携帯電話の料金プラン導入による買い替え需要減退の影響が続いているのが主な原因という。
国内携帯最大手のシャープが平成21年3月期業績予想を下方修正するなど携帯電話メーカー各社の業績を直撃しており、戦略の見直しがつづく。三洋(京セラに事業売却)、三菱(3月に撤退決断)と続いた携帯電話業界再編のニュースに続き、ソニーは国内ドコモ向けの携帯電話開発・製造から年内にも撤退するとのこと。
日本の国内携帯市場はすでに1億台超が普及して飽和状態。1億台という市場規模は、中国や全世界と比べると小さいが、通信会社と協力すれば、そこそこおいしい市場だった。それも料金政策変更と景気低迷による消費の冷え込みにより打撃を受けた。
ガラパゴス的進化を遂げた日本の携帯電話には、世界企業としては、もう付き合えませんということ。しかし、シャープが6月に中国市場に参入したほか、パナソニックも平成22年にも海外に進出する考えだ。
再編淘汰(とうた)が進む一方で、成長が見込める海外に携帯電話販売の活路を求めるメーカーも増えていく。