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2024/05/10 07:09 |
リチウムイオン電池の公表性能と実感の差

メーカーが発表しているリチウムイオン電池の寿命は、300回ぐらい携帯に充電するとおおむね初期の性能の70~80%、500回ぐらい携帯に充電すると大体50~70%の性能になるとしています。

実際にノートパソコンや携帯電話を使用していて感じている電池の寿命と違和感はありませんか。
携帯電話で、夜寝ている間は充電台に載せ、昼間は使用というケースだと、1年間で300回程度携帯に充電していることになります。 しかし、1年後に携帯の新品当時の70~80%の使用時間は保っていますか?

買った当初の携帯は途中充電しなくても2日程度は使えたのに、1年後には2日目に携帯電話画面の電池残量表示が1本しか立たなくなってしまう、 という場合が多いのではないでしょうか。

もともと、毎日携帯に充電するといっても、完全放電-満充電というサイクルではなく、携帯を一日に使った満充電容量の50%程度を継ぎ足ししているに過ぎないことが多いです。

しかし、ユーザーとしては、そもそも携帯のリチウムイオン電池はメモリー効果がないことをメリットに謳っているのだから、携帯の継ぎ足し充電は寿命に影響しないはずである。のはずですよね。

この食い違いには、メーカー試験の状況と実際の使用状況との間の差があることが考えられます。

具体的には、メーカーの携帯の充電回数の試験は充電2.5時間、充電から放電に切換の際1時間のキープ、放電1時間として、1サイクルに4.5時間を掛けます。まあ300回の充電は約2ヶ月でできます。

これに対して、実際の携帯の使用では、携帯電話では1年間で、かつ、夜寝るときに充電するので、ほとんど携帯は満充電状態にあることになります。 つまり携帯の充電回数だけでなく、劣化原因には、ほぼ満充電状態での長期保存という状況が加わります。
さらに高温、低音の周辺状況が加わると、携帯が満充電状態での保存状態は、携帯のリチウムイオン電池にとって非常につらいことになります。

携帯電話ではパック単独使用のため、これ以外の要因はありませんが、ノートパソコン等、複数のパックではパック同士のバランスという要因も加わります。

(ノートパソコンのパックは、携帯電話の電池パックよりも劣化が激しいことが多いようです。これはパック同士のバランスの要因が大きいことを示しています。)
 

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2008/10/20 00:02 | Comments(0) | TrackBack() | 開発

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