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2024/05/10 13:46 |
リチウムイオン電池の公表性能と実感の差

メーカーが発表しているリチウムイオン電池の寿命は、300回ぐらい携帯に充電するとおおむね初期の性能の70~80%、500回ぐらい携帯に充電すると大体50~70%の性能になるとしています。

実際にノートパソコンや携帯電話を使用していて感じている電池の寿命と違和感はありませんか。
携帯電話で、夜寝ている間は充電台に載せ、昼間は使用というケースだと、1年間で300回程度携帯に充電していることになります。 しかし、1年後に携帯の新品当時の70~80%の使用時間は保っていますか?

買った当初の携帯は途中充電しなくても2日程度は使えたのに、1年後には2日目に携帯電話画面の電池残量表示が1本しか立たなくなってしまう、 という場合が多いのではないでしょうか。

もともと、毎日携帯に充電するといっても、完全放電-満充電というサイクルではなく、携帯を一日に使った満充電容量の50%程度を継ぎ足ししているに過ぎないことが多いです。

しかし、ユーザーとしては、そもそも携帯のリチウムイオン電池はメモリー効果がないことをメリットに謳っているのだから、携帯の継ぎ足し充電は寿命に影響しないはずである。のはずですよね。

この食い違いには、メーカー試験の状況と実際の使用状況との間の差があることが考えられます。

具体的には、メーカーの携帯の充電回数の試験は充電2.5時間、充電から放電に切換の際1時間のキープ、放電1時間として、1サイクルに4.5時間を掛けます。まあ300回の充電は約2ヶ月でできます。

これに対して、実際の携帯の使用では、携帯電話では1年間で、かつ、夜寝るときに充電するので、ほとんど携帯は満充電状態にあることになります。 つまり携帯の充電回数だけでなく、劣化原因には、ほぼ満充電状態での長期保存という状況が加わります。
さらに高温、低音の周辺状況が加わると、携帯が満充電状態での保存状態は、携帯のリチウムイオン電池にとって非常につらいことになります。

携帯電話ではパック単独使用のため、これ以外の要因はありませんが、ノートパソコン等、複数のパックではパック同士のバランスという要因も加わります。

(ノートパソコンのパックは、携帯電話の電池パックよりも劣化が激しいことが多いようです。これはパック同士のバランスの要因が大きいことを示しています。)
 

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2008/10/20 00:02 | Comments(0) | TrackBack() | 開発
新しいリチウム電池 リチウムポリマー電池の登場

これから普及すると考えられる電池は、リチウムポリマー電池です。

リチウムポリマー電池は、”形がある程度自由になる”という特徴があります。携帯やモバイル系の製品は極限まで小さくしたいけれど,例えば乾電池を使用する場合,その大きさより絶対に小さくはできない制約があります。結果,その電池の形に,携帯などの製品の形も影響されることになる。技術的要素もだけど,デザインや商品企画面でも大きな“縛り”になってしまいます。

リチウムイオン電池も,その電池自体は“セル”と呼ばれる普通の電池のような形で出荷されて,それをメーカーが使用するので,その大きさや形(主に箱型・筒型・板型・ボタン型のセル)別の電池を製品に組み込んでいるのが通常です。

リチウムポリマー電池は、「極薄」の携帯どに使われていますが、中には,簡単に言うと,ゼリーみたいに形状を比較的自由に変えられるタイプのリチウムポリマー電解液というものが入っています。

これがさらに進化していくと,例えば腕時計型携帯電話の,バンドの部分に電池を入れたりすることもできるようになるかもしれません。
 


2008/10/19 11:23 | Comments(0) | TrackBack() | 開発
リチウムイオン電池の「燃えない」仕組み

携帯にリチウムを使うときの課題は、リチウムがそのままの材質としては“不安定”だったということです。
携帯電話用に十分な多くのエネルギーを貯めておけるけど,充電・放電の時に不安定な材質なため,燃えてしまう危険性があったし,それと同時に当然,搭載しているマシンを壊してしまう可能性もありました。

この課題をどうやって、解決したのか?
実は,リチウムイオン電池の難しさは,電池の材質のことばかりではなくて“電池の使い方”にもありました。そのままでは不安定な,でも強力な材質だったリチウムを物質として安定させる方法が研究され、リチウムイオン電池が作られた。それと同時に,もう1つ,安全を守る仕組みが作られました。

それは、電池自体にコントロール用のICを組み込んだことによります。そのICはいつも電池の状態を監視していて,ちょっとでも異常な動き(規定外の電気的変化)を感じるとすぐに電池の動きを止めてしまう。だから,現在使われているICの入ったリチウムイオン電池は,かえってほかの電池よりも賢くて安全といえます。

ただし、やはり電池というもの自体は,気をつけて使わないといけません。あんな小さなボディに携帯電話を何百時間も動かす電気が入ってることを考えてください。メーカーは普通に使っていたら問題ない形で出荷しているけど,無理に分解したり,熱を加えすぎたりすると破裂することもある。気をつけましょう。

 


2008/10/19 11:21 | Comments(0) | TrackBack() | 開発
充電池(二次電池)についてのおさらい

正しい用語で言うと,充電池は“二次電池”と言います。パワーをチャージして再利用可能,という意味で、二次という言葉を使います。以前は、例えば、ラジコン用は“ニッカド(NIi-Cd)”電池で,ウォークマン用は“ニッケル水素(Ni-MH)”というタイプが使われていました。

リチウムイオンもニッカドもニッケル水素も、それぞれの名前はその二次電池に使用されている素材の名前です。

それぞれ特徴があって,充電したときのエネルギー密度が一番高いのがリチウムイオン。小さくても,高い電圧が確保できて,たくさんの電力を充電できる。だから,簡単に言えば,リチウムイオン電池を使うと小さいけれど大きな電池を付けてるのと同じになる。

携帯用にするとリチウムイオン電池はメリットがありますが、比較的値段が高いし,手軽に使えるという点ではほかの電池もメリットはあります。要は適材適所。でも小型化が進む携帯電話の場合,ほとんどがリチウムイオン。しかし、外国の携帯にはまだまだニッカドを使っているものも多いです。
 


2008/10/19 11:07 | Comments(0) | TrackBack() | 開発
『 Li-ion』とは? リチウムイオン電池について

携帯の電池のカバーをあけると、電池が入っていますね(当たり前)。その電池も一つの製品なので電池としての型番や、製造番号がついています。それに、このごろの大部分の電池には『 Li-ion』という記号が付いています。これはいったいなんじゃろうか、という話です。

☆『 Li-ion』とは?
これは電池の種類のことです。“リチウムイオン”電池です。

☆リチウムイオン電池の特徴
リチウムイオンのすごいところというのは次のような点です。

1. これまでの携帯用の充電池(ニッカドやニッケル水素)に比べると,理論的には半分の重量と大きさで同じだけの電力が確保できる。→  小さい携帯電話を作っても長時間の待ち受けができる

2. これまでの携帯用充電池に比べて3倍以上の高い電圧を引き出すことができる(何本も電池を使わずにすむ) →パソコンなどは(低電力・低電圧化は進んでいるとはいえ)高い電圧で動作する部品が多いことから,メリット

3. 携帯用では使いにくい「メモリ効果」(※)がない

4. 「水銀」「鉛」などの環境に問題があるという物質を使用しない

※ニッカドやニッケル水素充電池の携帯用充電器などで、いっぱいに充電して半分しか使わないで,また充電,と繰り返していると,もともとの容量の半分しか使えなくなるように「メモリー」されてしまい、充電した電池は電力がカラになるまで使い切ってから充電しないと“充電できる電力が少なくなる”(電池がもたなくなる)という欠点。


☆リチウムイオンが持っていた問題点
 理論的に、確かに優れているは分かっていたんだけれど,携帯用の製品にするまでにはいろいろと問題もあったんだ。一番は、材質としては“不安定”だったということ。 簡単に言うと,火を噴いたり,燃えちゃったりするということ。(現在商品として出ているものは,通常燃えることはありません。リコールのニュースなどで話題になるのは、製造上の問題だから,仕組みの問題とは,別です。)
 


2008/10/19 11:04 | Comments(0) | TrackBack() | 開発

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