一つは有害物質の拡散防止です。
もう一つは、資源の有効利用です。
携帯の電池関連の有害物質は、鉛蓄電池における鉛や硫酸、ニッカド電池のカドミウム、水銀電池などの水銀があります。
ヨーロッパの有害物質販売規制に関する指令(RoHS指令)では、カドミウム、水銀は販売が禁止されます。しかし、電池はRoHS指令の対象外であるとされていますが、電池については、厳重な回収が義務付けられています。
リチウムイオン電池の場合は使用禁止物質は含んでいません。しかし、主な原料であるコバルトが希少金属で、コストが高いため、その有効利用のために回収が行われています。
携帯電話の電池などの回収は、日本においては量販店や電気店の店頭にある電池の回収ボックスに入れることにより処理業者への引渡しまで行われますが、これは電池工業会と国内電池メーカーが中心となって設立された有限責任中間法人JBRCが行っている事業です。
充電池(二次電池)に関してはマーキングがなされています。リサイクリングのためのマーキングは国、地域によって異なります。
日本での表示は電池工業会が推奨しているものです。3個の矢印によるリサイクルマークは国際規格ではなく、日本とアメリカを中心にしたもののようです。
大きさ
携帯用は、縦×横のサイズ、最近は34×50mmが一般的。厚さは3.8mmが最薄で、6mm辺りまで使われています。 その他のサイズでは30×40mmも使われています。
携帯用充電器
このごろのアダプターは、AC/DCの変換のみをするような、簡単そうな感じになっているのが多いです。これは、かつては、充電器が定電流/定電圧制御を行い、携帯の電池パックに直接充電する方式が一般的でしたが、 最近は、携帯電話本体内に定電流/定電圧制御回路を有し、充電器は単純なACアダプタとしたものが多くなっているためです。 電池パックは本体に内蔵となり、充電端子は本体に設けられます。
その他
携帯まるごと水没したり、衣服のポケットに入れたまま洗濯してしまう事故の多発で、携帯の電池パックに水濡れ検出ラベルが貼られています。
白地に赤いドットが印刷されており、水に濡れると赤いドットが溶けてしまいます。このラベルが水濡れを示しているときは、電池が動作不良になっても、メーカーは保証してくれません。これで修理に出すときに調べられるわけです。
メーカーサイドでは水、石鹸水(洗濯してしまう事故を想定)、塩水(海中に落とす事故)、ウィスキーの水割り、スポーツドリンク、コカコーラ等での水没試験をしています。特に塩水では短時間で電池がご臨終です。
水没しないように十分気をつけましょう。
中国のインゲンに入っていたジクロルボスが今の日本では、話題になっていますが、携帯関係でも中国ネタがありました。
それが、英国のBBCが報じたこのニュースです。(BBCニュース 2008年7月23日)http://news.bbc.co.uk/2/hi/business/7514426.stm
中国製のゲーム機、携帯音楽プレイヤー用の携帯充電器には、通常の製品の3分の1程度の価格でネットなどで販売されているものがあり、中には安全マークを偽造しているものもある。1年半前に7歳の少年がゲーム機充電器を利用した後に死亡した事件があり、充電器に対する懸念が広がっている。
中国はこの数年間、安価に生産された危険な商品を輸出しているとして、厳しい監視の対象になっている。「一部の人々や品物が悪質である理由を研究するサイト」を謳う『Who-Sucks.com』では、米国で2007年にリコールされた、60におよぶ危険な中国製製品を時系列に示したリストを作成した。
こういう話がどんどん出てくるのは、怖いです。china-freeが一つのアイテム。