一つは有害物質の拡散防止です。
もう一つは、資源の有効利用です。
携帯の電池関連の有害物質は、鉛蓄電池における鉛や硫酸、ニッカド電池のカドミウム、水銀電池などの水銀があります。
ヨーロッパの有害物質販売規制に関する指令(RoHS指令)では、カドミウム、水銀は販売が禁止されます。しかし、電池はRoHS指令の対象外であるとされていますが、電池については、厳重な回収が義務付けられています。
リチウムイオン電池の場合は使用禁止物質は含んでいません。しかし、主な原料であるコバルトが希少金属で、コストが高いため、その有効利用のために回収が行われています。
携帯電話の電池などの回収は、日本においては量販店や電気店の店頭にある電池の回収ボックスに入れることにより処理業者への引渡しまで行われますが、これは電池工業会と国内電池メーカーが中心となって設立された有限責任中間法人JBRCが行っている事業です。
充電池(二次電池)に関してはマーキングがなされています。リサイクリングのためのマーキングは国、地域によって異なります。
日本での表示は電池工業会が推奨しているものです。3個の矢印によるリサイクルマークは国際規格ではなく、日本とアメリカを中心にしたもののようです。
メーカーが発表しているリチウムイオン電池の寿命は、300回ぐらい携帯に充電するとおおむね初期の性能の70~80%、500回ぐらい携帯に充電すると大体50~70%の性能になるとしています。
実際にノートパソコンや携帯電話を使用していて感じている電池の寿命と違和感はありませんか。
携帯電話で、夜寝ている間は充電台に載せ、昼間は使用というケースだと、1年間で300回程度携帯に充電していることになります。 しかし、1年後に携帯の新品当時の70~80%の使用時間は保っていますか?
買った当初の携帯は途中充電しなくても2日程度は使えたのに、1年後には2日目に携帯電話画面の電池残量表示が1本しか立たなくなってしまう、 という場合が多いのではないでしょうか。
もともと、毎日携帯に充電するといっても、完全放電-満充電というサイクルではなく、携帯を一日に使った満充電容量の50%程度を継ぎ足ししているに過ぎないことが多いです。
しかし、ユーザーとしては、そもそも携帯のリチウムイオン電池はメモリー効果がないことをメリットに謳っているのだから、携帯の継ぎ足し充電は寿命に影響しないはずである。のはずですよね。
この食い違いには、メーカー試験の状況と実際の使用状況との間の差があることが考えられます。
具体的には、メーカーの携帯の充電回数の試験は充電2.5時間、充電から放電に切換の際1時間のキープ、放電1時間として、1サイクルに4.5時間を掛けます。まあ300回の充電は約2ヶ月でできます。
これに対して、実際の携帯の使用では、携帯電話では1年間で、かつ、夜寝るときに充電するので、ほとんど携帯は満充電状態にあることになります。 つまり携帯の充電回数だけでなく、劣化原因には、ほぼ満充電状態での長期保存という状況が加わります。
さらに高温、低音の周辺状況が加わると、携帯が満充電状態での保存状態は、携帯のリチウムイオン電池にとって非常につらいことになります。
携帯電話ではパック単独使用のため、これ以外の要因はありませんが、ノートパソコン等、複数のパックではパック同士のバランスという要因も加わります。
(ノートパソコンのパックは、携帯電話の電池パックよりも劣化が激しいことが多いようです。これはパック同士のバランスの要因が大きいことを示しています。)
大きさ
携帯用は、縦×横のサイズ、最近は34×50mmが一般的。厚さは3.8mmが最薄で、6mm辺りまで使われています。 その他のサイズでは30×40mmも使われています。
携帯用充電器
このごろのアダプターは、AC/DCの変換のみをするような、簡単そうな感じになっているのが多いです。これは、かつては、充電器が定電流/定電圧制御を行い、携帯の電池パックに直接充電する方式が一般的でしたが、 最近は、携帯電話本体内に定電流/定電圧制御回路を有し、充電器は単純なACアダプタとしたものが多くなっているためです。 電池パックは本体に内蔵となり、充電端子は本体に設けられます。
その他
携帯まるごと水没したり、衣服のポケットに入れたまま洗濯してしまう事故の多発で、携帯の電池パックに水濡れ検出ラベルが貼られています。
白地に赤いドットが印刷されており、水に濡れると赤いドットが溶けてしまいます。このラベルが水濡れを示しているときは、電池が動作不良になっても、メーカーは保証してくれません。これで修理に出すときに調べられるわけです。
メーカーサイドでは水、石鹸水(洗濯してしまう事故を想定)、塩水(海中に落とす事故)、ウィスキーの水割り、スポーツドリンク、コカコーラ等での水没試験をしています。特に塩水では短時間で電池がご臨終です。
水没しないように十分気をつけましょう。
米国のM2E社の発明。おそらく狙っているのは、軍事用で、米陸軍あたりがこの携帯充電器を大量購入してくれるのを考えているのでしょう。そのあとに民生用です。日本で開発したら、最初から民生用をつくる発想が先行するので、万歩計とか、カロリー計とかつけるんだと思いますが、そうはならないでしょう。
NTTdocomoも開発中のようですが、米国のほうが先を行っている印象です。
記事の内容は次のとおり。
米M2E Powerは8月25日、歩行などで6時間継続する動作を6時間行えば、携帯電話で30〜60分通話できるだけの充電が可能となる携帯充電器を開発したと発表した。
特許出願中のこの技術は電磁誘導方式による発電効率性を高め、小型化した。従来の運動エネルギーシステムの3〜7倍の電力を供給できるとしている。
同社は現在、軍事用と商業用携帯端末向けのプロトタイプを開発中で、2009年には提供を開始する予定。
http://www.excite.co.jp/News/it/...
姉のサラさんが、このハムスターのエルビスちゃんが夜中にこの回転カゴをグルグル回ってるのがウルサイって苦情を言ったのがこれの携帯用の機器の発明の始まりだそうです。
回転カゴに発電タービンをくっつけて、ハムスターのエルビスがかごを回すと自動的に携帯に電池が充電される携帯充電器となります。
エルビスが2分間働くと、携帯が30分充電されるそうです。
動物は夜行性が多いから、人間が寝ている夜のあいだに充電してくれる?夜中にうるさいところはかわらないですな。
元記事は、こちらです。